旧秋田藩主佐竹家が所有していた歌仙絵を集めた企画展「おかえりなさい! 佐竹本三十六歌仙絵とゆかりの名品」が1日、秋田市中通の千秋美術館で始まった。開幕を記念し、2019年に佐竹本三十六歌仙絵の特別展を開催した京都国立博物館(京都市)の主任研究員、井並林太郎さん(37)が講演。参加した約80人は、歌仙絵の経緯や絵の魅力などに理解を深めた。
歌仙絵の最高傑作といわれる三十六歌仙絵は、平安中期に公家・藤原公任(きんとう)が編集した「三十六人撰」に収められている歌人36人の肖像を描き、代表的な歌や略歴を添えたもの。佐竹本は鎌倉時代の作とされ、江戸後期に佐竹家が所有したとされる。1917(大正6)年に佐竹家が手放した時は上下2巻の絵巻物だったが、19年に一歌仙ごとに分割売買され、現在は東京や京都など各所に分蔵されている。
「王朝歌人の美とこころ」と題し講演した井並さんは、分割売買された際には、くじでどの絵を購入するか決めたとのエピソードを紹介した。肖像画の特徴について「和歌が生まれた瞬間の心をしぐさや表情に描き込んでいる」と説明。描かれた歌人の表情やしぐさに注目することで佐竹本の真価を味わえるとし、「歌の心が生まれた瞬間を絵師が考えて描いたのが作品の素晴らしさだと思う。こうした点も想像しながら企画展を見てほしい」と締めくくった。
参加した秋田市大町の栗谷巌さん(51)は「佐竹本が秋田に帰ってきたのは感慨深い。講演で得た新しい視点を持ち、企画展を楽しみたい」と話した。
企画展は、同館と秋田魁新報社でつくる実行委員会の主催。三十六歌仙絵のうち15点を、前・中・後期に分けて5点ずつ展示する。前期は16日まで、中期は8月18日~9月6日、後期は9月8~23日に開催。一般1500円、大学生千円、高校生以下無料。午前10時~午後6時(最終入場は午後5時半)。
歌仙絵の最高傑作といわれる三十六歌仙絵は、平安中期に公家・藤原公任(きんとう)が編集した「三十六人撰」に収められている歌人36人の肖像を描き、代表的な歌や略歴を添えたもの。佐竹本は鎌倉時代の作とされ、江戸後期に佐竹家が所有したとされる。1917(大正6)年に佐竹家が手放した時は上下2巻の絵巻物だったが、19年に一歌仙ごとに分割売買され、現在は東京や京都など各所に分蔵されている。
「王朝歌人の美とこころ」と題し講演した井並さんは、分割売買された際には、くじでどの絵を購入するか決めたとのエピソードを紹介した。肖像画の特徴について「和歌が生まれた瞬間の心をしぐさや表情に描き込んでいる」と説明。描かれた歌人の表情やしぐさに注目することで佐竹本の真価を味わえるとし、「歌の心が生まれた瞬間を絵師が考えて描いたのが作品の素晴らしさだと思う。こうした点も想像しながら企画展を見てほしい」と締めくくった。
参加した秋田市大町の栗谷巌さん(51)は「佐竹本が秋田に帰ってきたのは感慨深い。講演で得た新しい視点を持ち、企画展を楽しみたい」と話した。
企画展は、同館と秋田魁新報社でつくる実行委員会の主催。三十六歌仙絵のうち15点を、前・中・後期に分けて5点ずつ展示する。前期は16日まで、中期は8月18日~9月6日、後期は9月8~23日に開催。一般1500円、大学生千円、高校生以下無料。午前10時~午後6時(最終入場は午後5時半)。