「ベートーベン・プロジェクト」盛岡で演奏会 発足25年、集大成の第九に挑む

千葉祐也さん(右手前)とともに歌声を磨くメンバー
 ベートーベンの交響曲全曲を1曲ずつ演奏する「ベートーベン・プロジェクト」(佐藤義仁主宰)は22日、盛岡市の市民文化ホール(マリオス内)大ホールで第9回演奏会を開く。2001年の始動から25年。ファイナルと題した今回は、特設合唱団を含む総勢150人超が集まり、最大の難関かつクラシックの金字塔「交響曲第9番」に挑む。音楽を愛する市民らが始めた、誰にも開かれた演奏会がフィナーレを迎える。入退場自由、鑑賞無料。

 8月中旬に市内で開かれた練習会。日中は合唱団、夜はオーケストラが、佐藤さんの指揮で数時間ずつみっちり音を合わせた。楽団メンバー同士で助言も飛び、長年時間を共有してきた絆が伝わる。

 初期メンバーの1人、同市出身の医師吉田渡さん(東京都杉並区)は「お祭りみたいな感じ。楽しんだもん勝ち」とはにかむ。

 同プロジェクトの設立は、独ベーレンライター社が、悪筆で知られるベートーベンの自筆原稿に当たりながら1996年以降、交響曲の楽譜を出版したことが契機。佐藤さんが「楽譜に立ち返り、もう一度新しい気持ちでやろう」と呼びかけた。

 晩年耳が聞こえなくなっていたベートーベンの頭の中でどのような音楽が鳴っていたのか。出演者と楽譜とのにらめっこが続く。「分かったような気でいるものが、よく分からなかったんだと思わせる活動」と佐藤さん。「会場のみんなが『楽しかった』と笑顔で終われるよう、やり切りたい」と全身全霊を注ぐ。

 午後1時半開演。予約不要、全席自由。問い合わせは同プロジェクト(bpo.morioka@gmail.com)へ。

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