園児がカブトムシ放虫式/深浦・ウェスパ椿山


 青森県深浦町のふかうら開発は19日、運営するリゾート施設・ウェスパ椿山のかぶと虫昆虫館内にある「かぶと虫観察園」で放虫式を行った。同町と秋田県能代市の保育園計9園から子どもたちが招待され、大きく育ったカブトムシの成虫を木に放して歓声を上げた。

 カブトムシは、今年3月に園児たちが幼虫をガラス瓶に床入れした後、施設内で育てられ、6月下旬から次々に羽化した。

 54人の園児たちは一人ずつカブトムシが入った容器を受け取ると、恐る恐る角をつまみ、ネットに囲まれた園内の木やロープにそっと放した。その後、背中をなでたり、つついたりしてじっくりと観察。カブトムシが元気に歩き回り、時折羽を広げると、「動いた」「すごい」と大はしゃぎした。きらら保育園(同町)の岩本莉愛(りあ)ちゃん(5)は「脚に触ったらジカジカした。かっこよかった」と話した。

 観察園の営業は20日から8月中旬まで。常時30匹ほどのカブトムシと触れ合える。昆虫館にはこのほか、外国産の大型のカブトムシやクワガタなどが20~25種いる。観察園を含めた入館料は高校生以上300円、小中学生200円、幼児無料。問い合わせはウェスパ椿山(電話0173-75-2261)へ。

カブトムシを放し観察する園児たち

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