中高生向けの演劇ワークショップなど地域に根差しながら、全国にも目を向けて活動する青森市の劇団「渡辺源四郎商店」(通称なべげん)が創立20周年の節目を迎えた。劇団を主宰する畑澤聖悟さん(61)は「あっという間の20年。さらに演劇に時間を費やし、県内外に裾野を広げたい」と語る。5月2~6日には、同市新町で記念イベント「高校演劇 小劇場 桜まつり expansion」を開催。県内外の高校演劇部員が連日出演し、同劇団の特別公演もある。
同劇団は、現役の高校教員でもある畑澤さんを中心に2005年結成した。所属する27人のうち、主力メンバーの半数以上が青森中央高と弘前中央高の演劇部出身。畑澤さんが現在顧問を務める青森中央高演劇部は、夏の全国大会(全国高校演劇大会)に12回出場、日本一の最優秀賞に3度輝くなど全国トップレベルの強豪校で知られ、高校時代に畑澤さんの下で学び社会人になって入団したメンバーもいる。
「小劇場 桜まつり」の特別公演「最終試験場の9人infinity」は、畑澤さんの作・演出で06年に青森中央高演劇部が初演した大学の推薦入試会場を舞台にした劇。出演者の一人で、12年に入団した弘前中央高演劇部出身の音喜多咲子さん(33)は「演者の魅力を引き出し、青森ならではの話題を、ユーモアを交えて描くところが畑澤作品の魅力」と語る。
同劇団は地元密着型の演劇ワークショップへ特に力を入れている。12年に青函連絡船をテーマにした世代交流あおもり市民劇「八甲田丸の1700万人」を上演して以降、同様の企画を継続。中高生がふるさとを知り、演じ、考える演劇公演「青森市ものがたり」は今年で10周年を迎える。
根底には「高校演劇は地域演劇のとりで」(畑澤さん)との考えがある。今年で12回目となった「高校演劇見本市」では、高校演劇におけるスタンダード作品を多数紹介。2月に行った「高校演劇 小劇場 冬まつり」(県高校文化連盟演劇部東青・下北支部主催)では、高校生に小劇場での上演経験を提供するなど演劇教育活動に熱を注ぐ。
「小劇場 桜まつり」はその拡大版で、上演後に行うフリートークで鑑賞の深掘りと交流を図る。「小劇場ならでは舞台と客席の一体感を高校生に味わってほしい」と畑澤さんは意図を述べた。
一方、全国的な評価も高く、小劇場の聖地である東京・下北沢の「ザ・スズナリ」で毎年公演を行っている。畑澤さんは「青森を拠点とすることが、東京との格差につながらないことを証明したい」と語る。
畑澤さんは今春から劇団の稽古場が入る青森市新町1丁目のビルに居を移し、ますます演劇漬けの生活を送る。自らの手で改装し、3階にあった事務所機能を1階へ移動。拠点を幅広く活用してもらいたい考えだ。畑澤さんは「劇場を含め全て作品。さらに愛情をかけ理想の空間をつくりたい」と、尽きない意欲を語った。
▽北東北の高校生 創作上演
5月2~6日に青森市新町1丁目の渡辺源四郎商店しんまち本店2階稽古場で開催される「高校演劇 小劇場 桜まつり expansion」には県内八つの高校と秋田、岩手両県の高校の演劇部員らが相次いで出演し、創作作品を上演する。特別公演「最終試験場の9人infinity」は2~5日の毎日午後7時から上演される。
高校演劇公演は一般、学生ともに入場無料だが予約がおすすめ。「最終試験場の9人」は一般予約2千円(当日は500円増し)でチケットの購入が必要となる。予約・詳細は渡辺源四郎商店のホームページへ。
高校演劇公演の日程は次の通り。
【2日】▽17時 青森中央「あゆみ(弘前中央版)」
【3日】▽13時 黒沢尻北「空想少女」▽14時20分 秋田南「ヒミツノキチ」▽15時40分 青森中央「お手紙かみかみ」
【4日】▽13時 青森工業ねぶた部、青森中央「ハイパーリンくん」▽14時 黒沢尻北「空想少女」▽15時20分 青森中央「あゆみ(弘前中央版)」
【5日】▽13時 弘前南、木造「Engine」▽14時20分 青森「best friend」▽15時40分 青森中央「お手紙かみかみ」
【6日】▽13時 千葉学園「Seeds of Happiness」▽14時15分 青森明の星「誰かへの物語」▽15時 青森工業「鬼の面接教師~ただのうざいやつ~」▽15時45分 弘前南、木造「Engine」
同劇団は、現役の高校教員でもある畑澤さんを中心に2005年結成した。所属する27人のうち、主力メンバーの半数以上が青森中央高と弘前中央高の演劇部出身。畑澤さんが現在顧問を務める青森中央高演劇部は、夏の全国大会(全国高校演劇大会)に12回出場、日本一の最優秀賞に3度輝くなど全国トップレベルの強豪校で知られ、高校時代に畑澤さんの下で学び社会人になって入団したメンバーもいる。
「小劇場 桜まつり」の特別公演「最終試験場の9人infinity」は、畑澤さんの作・演出で06年に青森中央高演劇部が初演した大学の推薦入試会場を舞台にした劇。出演者の一人で、12年に入団した弘前中央高演劇部出身の音喜多咲子さん(33)は「演者の魅力を引き出し、青森ならではの話題を、ユーモアを交えて描くところが畑澤作品の魅力」と語る。
同劇団は地元密着型の演劇ワークショップへ特に力を入れている。12年に青函連絡船をテーマにした世代交流あおもり市民劇「八甲田丸の1700万人」を上演して以降、同様の企画を継続。中高生がふるさとを知り、演じ、考える演劇公演「青森市ものがたり」は今年で10周年を迎える。
根底には「高校演劇は地域演劇のとりで」(畑澤さん)との考えがある。今年で12回目となった「高校演劇見本市」では、高校演劇におけるスタンダード作品を多数紹介。2月に行った「高校演劇 小劇場 冬まつり」(県高校文化連盟演劇部東青・下北支部主催)では、高校生に小劇場での上演経験を提供するなど演劇教育活動に熱を注ぐ。
「小劇場 桜まつり」はその拡大版で、上演後に行うフリートークで鑑賞の深掘りと交流を図る。「小劇場ならでは舞台と客席の一体感を高校生に味わってほしい」と畑澤さんは意図を述べた。
一方、全国的な評価も高く、小劇場の聖地である東京・下北沢の「ザ・スズナリ」で毎年公演を行っている。畑澤さんは「青森を拠点とすることが、東京との格差につながらないことを証明したい」と語る。
畑澤さんは今春から劇団の稽古場が入る青森市新町1丁目のビルに居を移し、ますます演劇漬けの生活を送る。自らの手で改装し、3階にあった事務所機能を1階へ移動。拠点を幅広く活用してもらいたい考えだ。畑澤さんは「劇場を含め全て作品。さらに愛情をかけ理想の空間をつくりたい」と、尽きない意欲を語った。
▽北東北の高校生 創作上演
5月2~6日に青森市新町1丁目の渡辺源四郎商店しんまち本店2階稽古場で開催される「高校演劇 小劇場 桜まつり expansion」には県内八つの高校と秋田、岩手両県の高校の演劇部員らが相次いで出演し、創作作品を上演する。特別公演「最終試験場の9人infinity」は2~5日の毎日午後7時から上演される。
高校演劇公演は一般、学生ともに入場無料だが予約がおすすめ。「最終試験場の9人」は一般予約2千円(当日は500円増し)でチケットの購入が必要となる。予約・詳細は渡辺源四郎商店のホームページへ。
高校演劇公演の日程は次の通り。
【2日】▽17時 青森中央「あゆみ(弘前中央版)」
【3日】▽13時 黒沢尻北「空想少女」▽14時20分 秋田南「ヒミツノキチ」▽15時40分 青森中央「お手紙かみかみ」
【4日】▽13時 青森工業ねぶた部、青森中央「ハイパーリンくん」▽14時 黒沢尻北「空想少女」▽15時20分 青森中央「あゆみ(弘前中央版)」
【5日】▽13時 弘前南、木造「Engine」▽14時20分 青森「best friend」▽15時40分 青森中央「お手紙かみかみ」
【6日】▽13時 千葉学園「Seeds of Happiness」▽14時15分 青森明の星「誰かへの物語」▽15時 青森工業「鬼の面接教師~ただのうざいやつ~」▽15時45分 弘前南、木造「Engine」