十和田湖畔の森にヒメボタル舞う

森を背景に思い思いに描かれたヒメボタルの光跡=13日午後7時50分ごろ、十和田市休屋の十和田神社付近(高感度で約1分30秒露光)

 十和田湖畔にある十和田神社付近でヒメボタルが現れ始め、明滅を繰り返す黄色い光が夜の森を幻想的に彩っている。

 訪れた13日。日没から40分ほど過ぎた午後7時50分ごろ、森の所々で小さいが強い光が見え始めた。

 光は規則正しく明滅を繰り返しながら森の中や参道をふわふわと舞い、次第にその数を増す。森が暗くなるにつれて目に感じる光の鋭さは強まり、短い命が力の限り光を放っていることを感じさせる。

 約1分半、カメラのシャッターを開けて撮影すると、数匹のホタルが森を背景にその光跡を写真に描いてくれた。

 同神社宮司の織田宣比古(のりひこ)さん(70)、妻の節子さん(70)によると、特に保護などはしていないが、昔から神社の周辺にはホタルがいるという。

 節子さんは「宿泊客がガイドツアーで見に来ることもあり、喜ばれています」と話す。神社付近の夜の立ち入りは可能だが、ホタルはデリケートな生物。くれぐれも節度ある見物を。

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