「鶴の舞橋」能舞台に/名残惜しみ謡や仕舞

最後の改修工事を迎える鶴の舞橋を惜しみ、仕舞を披露する澁谷会長(右)=26日午後3時ごろ、鶴田町

 青森県鶴田町の観光名所「鶴の舞橋」で26日、五所川原市の謡曲や仕舞の愛好団体「五所川原宝生会」が演舞を披露するユニークな催しを開いた。橋の途中にある大ステージを能の舞台に見立て、はかま姿の演者らが扇を手に優雅に舞った。

 1994年に完成した鶴の舞橋は、全長約300メートルの日本一長い木造三連太鼓橋として知られる。老朽化のため、県が2023年度から段階的に改修を行っており、今年9月からの第3期工事が来年春に終われば完了する。造られた当初の橋を利用できるのは今月で最後となるため、名残を惜しんだ同会が町に許可を得て行った。

 津軽富士見湖に臨む大ステージに赤い毛氈(もうせん)を敷き、伝統芸能の舞台をしつらえた。同会のメンバー8人は鶴の舞橋にちなみ「鶴亀」「橋弁慶(はしべんけい)」「春日龍神(かすがりゅうじん)」など五つの演目を披露。橋を渡っていた観光客らは足を止め、興味深そうに眺めていた。

 澁谷信一会長(74)は「(湖越しに)後ろには松の木が見え、能の舞台そのもの。暑くてたまらなかったが、自然の中で気持ち良くできた」と語った。

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