青森ねぶた祭開幕 大型16台夜焦がす


 青森ねぶた祭が2日、開幕した。灯の入った武者灯籠が青森市中心街をかき分けるように勇ましく突き進み、踊り手のハネトが蓄えてきた情熱を爆発させるように乱舞。北国の夏の夜は一気に燃え上がった。

 午後7時、運行開始を伝える号砲とともに幅9メートル、高さ5メートル、重さ4トンの大型ねぶた16台が出陣した。青森港開港400年を迎える今年、水をつかさどる聖獣の竜を組み入れた大型が多いのが特徴。沿道ぎりぎりまで迫り、ぐるりと回って見えを切る姿に、見物客はくぎ付けとなった。「初日なのでドキドキ。祭り好きの血が騒ぐ」と日立連合ねぶた委員会運行班の楠美修司さん(65)。東京都の会社員繁原崇さん(45)はハネトの衣装を身にまとって「この日が待ち遠しかった。和太鼓の音が心に響くのが魅力」と喜んだ。

 会期は7日まで。5、6日は大型23台が出そろう。昨年同様、見物客の待ち時間短縮や全団体のコース一周を目指し、新町通り・柳町通り交差点と国道・柳町通り交差点の2地点から大型をスタートさせる。

 2日目を迎えた弘前ねぷたまつりは、弘前市中心街の土手町コースで審査合同運行を行った。「津軽情っ張り大太鼓」を先頭に35団体の大小のねぷたが出陣。「ヤーヤドー」と迫力ある声を響かせ、観客を沸かせた。

 八戸三社大祭は山車の夜間合同運行を行った。列をなしたきらびやかな山車が市中心街を彩り、訪れた観客を魅了した。

大型ねぶた16台などが勇壮に中心街を練り歩いた青森ねぶた祭=2日午後8時過ぎ、青森市新町1丁目(撮影・千葉康之)

青森市

青森
王林さんも参加、青森ねぶたに歓声と拍手
青森
自衛隊ねぶた出陣60周年、雪中行軍題材に
青森
志功没後50年 色あせぬ魅力/故郷・青森市で記念展相次ぐ
青森
ねぶた題材、東奥日報新町ビルに「久保修」展の巨大ステッカー 8月31日までの開催PR
青森
遊んで学べる「青森県の海の生物カード」