
半世紀余りにわたり津軽のシャンソン歌手として歌い続けてきた青森県弘前市の秋田漣さん(80)は、56年間営む「シャンソン酒場 漣」を3月末で閉じる。新型コロナ禍で売り上げが減ったことと、体力の衰えが主な理由。20日以降、ラストライブを6回行う。秋田さんは「これまで支えてもらった感謝の気持ちでいっぱい。最後まで歌いきれるか分からないが、津軽女の魂を見てほしい」と話した。
24歳で、同市桶屋町にスナックとして店を開いた。中学時代からフランス映画が好きで、シャンソンになじみはあった。接客中に口ずさんだ歌声が褒められ、オープンから10年ほどたった頃にシャンソンを歌い始めた。
バブル期の恩恵もあり店は繁盛した。秋田さんの情感あふれる歌声や津軽弁を交えたシャンソンを聞こうと県内外から客が訪れ、同市出身の直木賞作家・長部日出雄さんをはじめ、写真家の篠山紀信さん、俳優の西田敏行さんら各界の著名人も足を運んだ。
2018~19年には開業50周年を記念し、全国ツアーを敢行。まだまだこれからと思っていた時にコロナ禍に見舞われ、店を開いても客が来ない日々が続いた。シャンソンの振興を目的に店で40年以上欠かさず続けてきた年4回のライブも、最近は体の不調で中断することもあり、活動に終止符を打つことを決めた。「とにかくコロナが憎いというのが正直なところ」と本音を吐露する。
ラストライブは20、22、24、26、28、30日の午後2時から同4時に行う。希望者には店で使っていた食器類をプレゼントする。秋田さんは「すてきなライブにしたい」と語った。
ライブの料金は5千円。「漣」友の会会員は4500円。予約、問い合わせは秋田さん(電話090-4881-8983)へ。
秋田さんは店を引き継いでくれる人を募集している。
24歳で、同市桶屋町にスナックとして店を開いた。中学時代からフランス映画が好きで、シャンソンになじみはあった。接客中に口ずさんだ歌声が褒められ、オープンから10年ほどたった頃にシャンソンを歌い始めた。
バブル期の恩恵もあり店は繁盛した。秋田さんの情感あふれる歌声や津軽弁を交えたシャンソンを聞こうと県内外から客が訪れ、同市出身の直木賞作家・長部日出雄さんをはじめ、写真家の篠山紀信さん、俳優の西田敏行さんら各界の著名人も足を運んだ。
2018~19年には開業50周年を記念し、全国ツアーを敢行。まだまだこれからと思っていた時にコロナ禍に見舞われ、店を開いても客が来ない日々が続いた。シャンソンの振興を目的に店で40年以上欠かさず続けてきた年4回のライブも、最近は体の不調で中断することもあり、活動に終止符を打つことを決めた。「とにかくコロナが憎いというのが正直なところ」と本音を吐露する。
ラストライブは20、22、24、26、28、30日の午後2時から同4時に行う。希望者には店で使っていた食器類をプレゼントする。秋田さんは「すてきなライブにしたい」と語った。
ライブの料金は5千円。「漣」友の会会員は4500円。予約、問い合わせは秋田さん(電話090-4881-8983)へ。
秋田さんは店を引き継いでくれる人を募集している。
