被災から救出された美術作品を展示 岩手県立美術館

加地保夫さんの「100の円窓による地のシリーズ」。ところどころにカビの跡が残る
 盛岡市の岩手県立美術館は、コレクション展第3期「救出された絵画たち-陸前高田へ、まもなく帰郷(前編)-」を開いている。東日本大震災で被災した陸前高田市立博物館から救出された美術作品のうち、修復が完了した絵画、版画、イラストの計37点を展示。陸前高田市への返還を控え、津波の“生き証人”たちが並ぶ貴重な機会となる。

 1982年に同市へ移住した加地保夫さんの版画「100の円窓による地のシリーズ」は、平面の上に樹脂で凹凸を作り、絵の具を載せて刷る「コラグラフ」の手法で作られた。100枚の円い窓からのぞくのは波立つ水面にも、たなびく雲にも見える。水洗の上修復されたが、うっすらとカビの痕跡が残る。

 来年1月19日まで。一部展示替えあり。午前9時半から午後6時。月曜(祝日の場合は直後の平日)、年末年始休館。一般460円、学生350円、高校生以下無料。

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