試験投影で色鮮やかに浮かび上がったフラワーアート「彩巡玄武」=31日夜、弘前公園

 弘前城菊と紅葉まつり(まつり運営委員会主催)が11月1日、青森県弘前市の弘前公園内の弘前城植物園を主会場に開幕する。色づいた1100本のカエデや2600本の桜と花々が来場者を歓迎する。

 開幕前日の31日夜は、フラワーアート「彩巡玄武(さいじゅんげんぶ)」を彩るプロジェクションマッピングの試験投影が行われ、関係者が最終確認に追われた。

 彩巡玄武は全長約30メートルで、水を象徴する神獣・玄武を模している。試験投影では、投影機で映像の重なり具合などを確認。投影は1回約5分で、過去のアート作品のモチーフ・青龍(せいりゅう)と朱雀(すざく)にいざなわれて覚醒する玄武がダイナミックに描かれる。水の表現がちりばめられ、BGMにはねぷたのろう描きのろうが筆から滴る音や、日本海の波の音が使われている。

 映像演出を手がける弘前市の「PAYALABO(パヤラボ)」の葛西薫代表は「スクリーンが大きいので、水が襲ってくるような没入感を味わうことができる。ぜひ近くで見て」と話している。投影は期間中の午後5時半~7時45分。

 まつりでは、花をあしらったさまざまなアート作品が展示されるほか、くつろぎをテーマにした新設エリアで「ゆる焚(た)き火と野遊びの日」と題した自然体感イベントなども行われる。まつりは10日まで。

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