サクランボ「ジュノハート」豊穣祈願祭/南部

多くの粒の収穫を願う玉川さん=25日午後、南部町の蹴揚福男さん園地

 青森県産サクランボの新品種「ジュノハート」の南部町生産者部会(玉川芳博会長)は25日、町内で豊穣祈願祭を行った。農家が丹精込めて育てた果実がより多く収穫され、たくさんの消費者の元に届くことを願った。

 ジュノハートは粒が大きくて糖度も高く、ハート型で見栄えするのが特徴。複数本の木が栽培されている蹴揚福男さん(71)の園地で開かれた祈願祭には工藤祐直町長や玉川会長ら約20人が出席。一粒でも多く収穫できるよう全員が祈り、かしわ手を打った。

 29日にはジュノハートの最上級品ブランド「青森ハートビート」が県内市場でデビューを飾る一方、町内の産直施設ではその規格に届かなくても十分に楽しめる品が店頭に並ぶ予定となっている。「大きさ、味、形とも最高」と今季の出来栄えに太鼓判を押す蹴揚さん。玉川会長は「多くの人のハートをつかみ、末永く愛される果物になってほしい」と願った。

 この日は同町楽楽(らら)ホールで、現在開催中のさくらんぼ狩りを祝うセレモニーも行われた。会場入り口には収穫されたばかりのジュノハートが部会製作の特別化粧箱に入れられ、来場者の目を引いた。また町内生産者を対象とした品評会で最優秀賞に輝いた河門前啓子さん、優秀賞の蹴揚福男さん、優良賞の山本又一さんがそれぞれ表彰された。現在、町内で開かれているさくらんぼ狩りの期間は7月21日まで。問い合わせは、ながわ農業観光案内所(電話0178-76-3020)へ。

さくらんぼ狩りセレモニーの会場入り口前に並んだジュノハート=25日午後、南部町の楽楽ホール

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