田名部神社に参詣し、山車を回す豪川組の男衆=18日午後0時25分ごろ、むつ市

 下北地方最大の夏祭り「田名部まつり」が18日、青森県むつ市で開幕した。山車を運行する豪川組(横迎町)、義勇組(小川町)、共進組(柳町)、明盛組(本町・田名部町)、新盛組(新町)が勇壮なはやしとかけ声を響かせ、田名部の街を祭り一色に染めた。

 各組は朝から各町内で山車を運行し、田名部神社を参詣した。組関係者のほか多くの子どもたちが綱を引いて山車を動かした。神社参詣の際には、豪快な音を立てて山車が方向転換する様子を市民や観光客が歓声を上げて拍手を送ったり、スマートフォンで熱心に撮影したりしていた。

 19日は、共進組の町内運行に柳町ひまわり保育園の園児47人が参加。「わっしょい、わっしょい」と声を出しながら一生懸命綱を引いた。松本凰我ちゃん(6)は「ヤマ(山車)がかっこよかった。また引っ張りたい」と話した。

 沿道で運行を見ていた同市の山本栄子さん(70)は「まつりの準備が始まった頃から本番を楽しみにしていた。来年はヤマと一緒に歩きたい」と感激した様子だった。

 田名部まつりは、江戸時代に下北の総鎮守だった田名部神社の例大祭で、期間は20日までの3日間。最終日は5台の山車がそろって街を練り歩く「五町曳(び)き」と神輿(みこし)渡御があり、「五車別れ」でクライマックスを迎える。

5台の山車がそろい、多くの関係者や観光客でにぎわう田名部神社前=18日午後1時45分ごろ、むつ市

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