頼清徳氏植樹のリンゴ「総統の樹」と命名

頼氏が植樹したリンゴの木の前で、「総統の樹」命名を発表する桜田市長=20日午前、弘前市りんご公園

 青森県弘前市は20日、頼清徳氏の台湾総統就任に祝意を表し、頼氏が2012年に同市のりんご公園に植樹したリンゴの木を「総統の樹(き)」と命名した。同園で桜田宏市長が発表し、「台湾と弘前市の交流がさらに盛んになれば」と期待を込めた。

 同市はアップルマンゴーが名産の台湾・台南市と11年から果実交流を進めており、12年には当時台南市長だった頼氏が同園を訪れ、大紅栄、金星、ふじの苗木を植樹した。今年4月に台南市政府観光旅遊局の林士群科長が同園を視察した際、林氏が命名を提案し、市が検討していた。

 総統の樹と名付けられたのは頼氏が植えた3本で、市は今後、表示板を設置し新たな観光スポットとすることを目指す。

 桜田市長は「観光や文化の交流にもつなげたい」とし、「検疫の関係で(総統の樹の)実を送ることができないので、(頼氏に)ぜひ弘前で食べていただければ」と述べた。

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