弘前さくらまつり開幕を前に急ピッチで準備する出店者=11日、弘前公園

 国内有数の桜の名所として知られる青森県弘前市の弘前公園で12日、弘前さくらまつりが例年より日程を前倒しする形で開幕する。11日、園内では関係団体や露店の出店者が最終準備に追われた。早咲き予想に合わせ、県内の他のまつりも例年より開幕を早めたり、見ごろが過ぎてからも楽しめるようにイベントを充実させたりと対応を進める。関係者はコロナ禍で減った人出の回復を期待し、春らんまんの景色を待ちわびている。

 弘前公園では11日、弘前地区電気工事業協同組合や市などが桜ライトアップの試験点灯を日没後に行った。約30人が園内を回り、木への光の当たり具合を確認し、照明機器の角度を調整した。中堀観光舟でも夜間の試験運航が行われ、船上からの眺めが確認された。

 同組合の藤田あつ志理事長は「久しぶりに制限なしでできるまつり。桜がきれいに見えるよう調整しているので夜も楽しんでほしい」と述べた。ライトアップは期間中毎日、日没から午後10時まで行われる。中堀観光舟の夜間運航は予約が必要。

 露店では日没後も商品の陳列や、屋台の組み立て作業を行う出店者の姿が見られた。土産品を販売する田村訓(さとし)さん(57)は「開幕が前倒しになったことで準備が大変だった。でも、1年でこの期間しかお客さんに会えないので楽しみ」と話した。

 弘前さくらまつりは12日~5月5日。市は園内のソメイヨシノの開花を14日、満開を19日と予想している。

 11日には、本丸付近のシダレザクラ「弘前枝垂(しだ)れ」の開花を宣言した。

▼県内各地も前倒し 人出回復期待

 6日に既に開幕した「十和田市春まつり」は11日、会場の一つ、官庁街通りに観光案内所がオープン。一部で胴吹きの桜がほころび、市役所本館3階の展望テラス開放と夜桜のライトアップも始まった。

 開幕を例年より2週間早めたことについて、十和田商工会議所などの主催者側は「県内で先駆けて開幕を宣言したことで市の春まつりを印象づけられたと思う。官庁街通りの人の動きもいつもより多い感じ」と手応えを感じている。

 青森市の合浦公園では13日から「青森春まつり」が始まる。会期は例年より1週間ほど前倒し。

 主催する実行委員会の千葉洋一実行委員長は「開花予想日(14日)や、見ごろを楽しめる期間を踏まえると、今年の会期はちょうど良さそうだ。コロナ禍前の人出約20万人の水準に戻ってほしい」。同まつりは野木和公園でも24日に開幕する。

 八戸市の史跡根城の広場では、昨年まで1日限定開催だった「史跡根城さくらまつり」を、12~21日に「さくらWeek!」(15日休場日)として無料開放する。イベントを主催するVISITはちのへの担当者は「近年の開花時期は読み切れないため、幅を持たせた。人出が予想される20日からの土日にはきれいに咲いてほしい」と話した。

 八戸公園で開かれる「はちのへ公園春まつり」は例年通り29日~5月6日の開催だが、出店は今月13日から先行オープンする。

 むつ市の早掛沼公園、水源池公園が会場の「むつ桜まつり」も昨年より開幕を早め、20日~5月6日の開催。同市観光協会によると、ステージイベントやカラオケ大会などの催しは従来通りゴールデンウイークに行うため、桜の見ごろが過ぎてもまつりを楽しんでもらえるとの考えだ。

 五所川原市金木町の芦野公園で開かれる「金木桜まつり」は例年と同じ29日~5月5日の会期。今月20日から露店営業を許可し、ぼんぼりも順次点灯する。

 ライブや花火大会など連日のイベントを予定しており、主催する実行委員会の黒沼剛実行委員長は「大型連休中に帰省している人たちも楽しんでもらえるのではないか」と話す。

試験点灯の照明に照らされた弘前公園中堀を進む観光舟











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