高岡の森歴史館で「津軽の刀」展/弘前

パーツごとに説明が添えられている糸巻太刀拵

 青森県弘前市の高岡の森弘前藩歴史館で2日、春の企画展「津軽の刀-悠久の美をひもとく-」が始まった。弘前藩ゆかりの太刀、脇差、槍(やり)など約30点を展示し、刀剣の魅力や鑑賞方法などを分かりやすく伝える。5月30日まで。

 企画展には初代弘前藩主・津軽為信が豊臣秀吉から贈られた太刀「銘 友成作」、為信の身代わりとなり討ち死にした田中太郎五郎が所有していたと伝わる「平三角槍」などが並ぶ。

 友成作に付属する「糸巻太刀拵(いとまきたちごしらえ)」は分解した状態で展示し、パーツの解説を添えている。また新たな取り組みとして、地鉄(じがね)や刃文(はもん)など刀身に表れる模様を、写真を併用したパネルで説明。刀剣に詳しくない人でも一本一本の微妙な違いを感じ、鑑賞を楽しめるようになっている。

 同館の澁谷悠子学芸員は「刀の用語は難しいと気後れしてしまう人が多いが、分かりやすいパネルを用意しているのでじっくり見て楽しんでほしい」と話している。

 企画展に関連した催しとして5月11、19日に同館で刀剣鑑賞基礎講座を開く。

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