湯沢西小児童が日本酒ラベル 150周年記念、10日90本限定販売

 2024年度に創立150周年を迎える秋田県湯沢市の湯沢西小学校(佐藤芳一校長、458人)は、地元企業と連携した記念事業に取り組んでいる。10日には、3年生80人がデザインしたラベルを使った日本酒が90本限定で販売される。

 3年生が担当したのは、木村酒造の「福小町」の特別純米酒のオリジナルラベル。授業で地元の特産品や企業の技術について学び、三つのクラスごとにデザインを考えた。小正月行事の犬っこまつりや雪の結晶、水田に揺れる稲穂など地元の行事や風景にちなんだイラストをあしらい、湯沢市の魅力をPRした。

 特別純米酒は720ミリリットル入りで1500円。デザインごとに30本ずつを10日午前10時~午後3時に同社で販売する。購入者には犬っこまつりに合わせて児童が作ったしん粉細工をプレゼントする。なくなり次第終了。

 このほか、4年生は富谷商店が販売する即席麺、5年生は鈴木又五郎商店が手がけるコメのパッケージデザインに挑戦。6年生は、菓子製造・販売のくらたと新商品開発を進めている。4~6年生が携わった商品は3月6~8日の午前10時半~11時半、市役所本庁舎1階で販売される。児童の学習成果発表も予定している。

 地元企業との連携は、学校・児童と地域のつながりを深めるのが狙い。児童は23年度、学校創立当時の湯沢市や、学区内の事業所の活動について学んできた。佐藤校長は「児童に地域への関心や愛着を高めていってもらいたい」と期待し、「全国で活躍する卒業生との関わりも深めていきたい」と話す。

 湯沢西小は1874年、内舘学校として発足した。昨年3月末時点での卒業生は1万547人。

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