白神30周年、2日から西目屋で企画展

白神山地の世界遺産登録当時の新聞や資料が並ぶ展示会場。山本さんは「30年前を振り返り、これからの白神を考える機会にしてほしい」と話している

 青森県と秋田県にまたがる白神山地が12月に世界自然遺産登録30周年を迎えるのを記念し、西目屋村の白神山地ビジターセンターで2日、企画展「白神山地30周年を振り返る」が始まる。世界遺産登録当時の関係者の動きや声を報じた30年前の東奥日報などの新聞記事や資料など100点以上が並ぶ。

 白神山地は1993年12月11日、屋久島とともに日本初の世界自然遺産となった。東アジア最大の原生的なブナ林を中心に維持されている貴重な生態系に、国連教育科学文化機関(ユネスコ)は「顕著で普遍的な価値」を認めた。

 白神山地は、80年代に山中を縦断する「青秋林道」建設に反対する市民運動が政治を動かし、開発を免れ、遺産登録につながった経緯がある。登録後も白神の「保護」と「活用」の兼ね合いを巡って、関係者間で意見が分かれている。

 「白神には豊かな自然だけでなく、さまざまな意見や思いがあることを知ってほしい」と、同センター専門員の山本昌子さん(33)は企画意図を説明する。

 山本さんは、自然遺産の評価を行う国際自然保護連合(IUCN)調査員が93年5月の現地調査で、白神の学術的価値を評価した-と伝える記事に触れ「国際的に素晴らしい場所と認められたことをリアルな描写で再認識できる」と語る。

 会期は24日まで。NPO法人「本州産クマゲラ研究会」(藤井忠志理事長)が8月に同センターに寄贈したクマゲラ写真の特別展示も併催する。12月3日は藤井理事長が講演する。

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