「スタチン」発見、遠藤章さんの業績紹介 出身地・東由利で

遠藤さんの功績を紹介するパネルや写真が並ぶ展示
 今年のノーベル賞の受賞者発表が10月2日に始まるのを前に、秋田県由利本荘市の道の駅東由利にある商業施設「ふれあいプラザぷれっそ」で、受賞候補に挙がる東由利地域出身の遠藤章さん(89)=東京農工大特別栄誉教授=の業績を伝える展示が行われている。10日まで。

 遠藤さんは血中のコレステロール値を下げる働きがある物質「スタチン」を発見し、心血管疾患の治療薬開発につなげた。2017年には世界的な医学賞で、ノーベル賞の登竜門の一つともいわれるガードナー国際賞を受賞した。

 「ノーベル賞候補 世界の遠藤章博士展・スタチン発見50年」と題した展示では、功績をまとめたパネルや「夢と努力」のメッセージが書かれた色紙、トロフィーの写真、著書などが並ぶ。

 展示を企画した遠藤章博士顕彰会の長谷山博昭副会長(83)は「ノーベル賞受賞の希望を持ち続けている。東由利を訪れた際は展示を見て、遠藤博士の功績を学んでほしい」と話した。

「スタチン」効用学ぼう―1日に講演会
 遠藤章さんが発見した「スタチン」の効用などを学ぶ講演会が10月1日午後2時から、由利本荘市東由利の有鄰館で開かれる。遠藤章博士顕彰会の主催。

 講師は東由利出身で市立秋田総合病院(秋田市)の小松眞史副理事長。「健康寿命の延伸のために―スタチンの効用も含めて」と題して講演する。脳梗塞や心疾患の発症を低下させるスタチン系の治療薬は、世界中で毎日4千万人以上が服用する「世界で最も売れた薬」とも言われる。

 入場無料。問い合わせは顕彰会事務局TEL070・2023・3014

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