サクランボ狩り 外国人にも好評/南部町

サクランボを手に笑顔のサクランボ食べ放題ツアー参加者(南部町提供)

 南部町や町外の外国籍在住者22人がこのほど、同町内のサクランボ園で食べ放題ツアーに参加した。園地訪問の前には町国際交流センターで出身国ごとのサクランボ事情を日本語で発表。国内でも有数の産地となっている青森県のサクランボを世界的な視点で見つめ、県内の主産地である同町産のおいしさをあらためて実感した。

 外国籍在住者のサクランボ狩りツアーは昨年も行ったが、今年は町地域おこし協力隊員の渡辺嗣朗さん(56)の発案で、参加者がベトナム、インドネシア、ミャンマー、中国、タイの5カ国のサクランボ事情も日本語で発表。スリランカでは「ウグラッサ」、インドネシアでは「ロビロビ」という果物がサクランボに似ているものの異なる果物であることを説明。「タイでは酸味が強い品種が多く、砂糖をつけて食べることもある」との話題提供もあり、町産の甘くて果汁あふれるサクランボは「とてもおいしい」とそれぞれ感想を寄せた。

 一行はこの後、同町上名久井の小沢田観光果樹園に移動。思い思いにサクランボを摘んで口に運んだり、赤く輝く実を背景に記念撮影をしたりした。今春、八戸学院大学短期大学部に留学生として入学、南部町に住むプンカセーム・メーサーさん(34)は「サクランボは大好きなので参加できて良かった。スーパーでは高くて買えないのでたくさん食べた。将来はタイの友人たちを南部町に招待したい」、自身もサクランボ狩り初体験という渡辺さんは「店頭に並んでいるものより味が濃く、手が止まらなかった」などと話した。

南部町

青森
勇壮に力強く春呼ぶ摺り/南部えんぶり開幕
青森
八戸駅-十和田湖 ロングトレイル試験運用へ
青森
築160年の古民家にそば店/南部町
青森
にんにくみそ、母の味商品化 平さん起業「ぜひ味わって」/五戸
青森
縄文カード第2弾、青森県の出土品網羅