白神山地世界自然遺産登録30周年に向け、青森県は29日、関係自治体や観光・商工団体などで構成する連絡会議を設立し、県や各団体が実施する記念事業について報告した。県では、7月17日に弘前市内で開催するオープニングセレモニーを皮切りに、白神山地での縄文キャンプや県民向けシンポジウムなどを実施する。

 連絡会議は、県や関係市町村のほか、白神山地に関わる事業者など16団体で構成。会議には29人が出席した。

 県の記念事業では、「縄文時代を育んだ白神山地でデジタルデトックス」をテーマにした縄文キャンプを、7月にアオーネ白神十二湖(深浦町)、9月にアクアグリーンビレッジANMON(西目屋村)で開催。1泊2日の日程で漁業や採集体験のほか、電気を使わずにランタン作りや火おこしに挑戦し、マタギの暮らしを体感する。

 また、秋ごろに弘前市内で開催するシンポジウムでは、地元小学校児童による活動発表や基調講演を予定しており、県自然保護課は「山好きの人に限らず、ごく一般の県民にも広く参加してもらえるような構成にしたい」としている。

 県はこのほか、30周年記念をPRするウェブページの新設や、県内全小中学校に配布するパンフレットを作製し、各種事業の広報に力を入れる。


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