れんが倉庫美に新収蔵品 りんごブランデーの窓

弘前れんが倉庫美術館の収蔵作品に加わった和田さんの作品について説明する三上館長(左)ら

 青森県弘前市の弘前れんが倉庫美術館にこの春、新たな収蔵作品「AMBER WINDOW HIROSAKI(アンバーウィンドウヒロサキ)」が加わった。市内で造られたアップルブランデーを2枚のガラスの間に流し込んだ作品で、美術館の窓に長期展示する。気温や光で変化する作品の様子を楽しみながら、こはく色のブランデー越しに見慣れた窓の外の風景を見つめ直す。

 手がけたのは、2021年の同館の企画展「りんご宇宙」展に参加したベルリン在住のアーティスト和田礼治郎さん。同展の準備で同館を訪れた和田さんが、窓や空間を気に入り、当時から構想を温めていた。同展で和田さんの作品に「ほれてしまった」という三上雅通館長が、個人的に購入し美術館に寄贈した。

 作品は美術館2階の窓に展示している。縦135センチ、横89.5センチで、枠は真ちゅう製。3月に和田さんが美術館を訪れ、窓に設置したガラスにニッカウヰスキーのアップルブランデーを約10リットル流し込み作品を完成させた。

 三上館長は「蒸発してガラスについた水滴が流れる様子は、ブランデーの涙のよう。永遠性やはかなさを表している。酒造工場から生まれ変わったこの美術館のためにある作品」と話した。

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