世界自然遺産・白神山地の青森県西目屋村側の玄関口、暗門までのアクセス道路が開通となった25日、同エリアに、村で古くから作られている「目屋豆腐」を使った定食や飲み物を提供するカフェがオープンした。今年、遺産登録30周年になるのをきっかけに、地元出身の店長工藤治子(はるこ)さん(53)が白神を訪れた人に地元・西目屋村の味を知ってもらおうと一念発起した。
店名は「白神とうふ」。観光施設「アクアグリーンビレッジANMON」内にオープンした。
施設内にはかつてレストランがあったが、5年ほど前になくなった。工藤さんは暗門で食事を楽しめる店が減り、「寂しくなったな」と感じていたという。
故郷を活気づけるために何かできないか。勤務先の弘前市のカフェのオーナーにも相談する中で、レストランが抜けた空きスペースで新たに飲食店を開くことを決めた。コンセプトは、白神を訪れる人に喜んでもらえるもの。「目屋豆腐が一番しっくりきた」
工藤さんは、津軽ダム湖に沈んだ砂子瀬地区の生まれ。目屋豆腐は、痩せ地で大豆しか育たなかったといわれる砂子瀬の家庭料理だった。縄で縛っても崩れないといわれる弾力が特徴。しかし、高齢化も相まって作る人はめっきりと少なくなった。「小さい村だけどこういう文化があると伝えたい。なくなったら寂しいから」と工藤さんは看板に据えた。
目屋豆腐は厨房(ちゅうぼう)で豆から作る。手作りの目屋豆腐をご飯にのせた「豆腐ご飯」や、山菜の天ぷらなどが味わえるランチが看板商品だ。豆腐を作る過程でできる豆乳の飲み物やスイーツも用意し、観光客が気軽に立ち寄れるようにした。
「観光客も食べたことがないご飯があればそれだけでわくわくする。行ってよかった、楽しかったと思ってもらいたい」と工藤さん。「地元民にも観光客にも愛される店にしたい」と張り切っている。
店名は「白神とうふ」。観光施設「アクアグリーンビレッジANMON」内にオープンした。
施設内にはかつてレストランがあったが、5年ほど前になくなった。工藤さんは暗門で食事を楽しめる店が減り、「寂しくなったな」と感じていたという。
故郷を活気づけるために何かできないか。勤務先の弘前市のカフェのオーナーにも相談する中で、レストランが抜けた空きスペースで新たに飲食店を開くことを決めた。コンセプトは、白神を訪れる人に喜んでもらえるもの。「目屋豆腐が一番しっくりきた」
工藤さんは、津軽ダム湖に沈んだ砂子瀬地区の生まれ。目屋豆腐は、痩せ地で大豆しか育たなかったといわれる砂子瀬の家庭料理だった。縄で縛っても崩れないといわれる弾力が特徴。しかし、高齢化も相まって作る人はめっきりと少なくなった。「小さい村だけどこういう文化があると伝えたい。なくなったら寂しいから」と工藤さんは看板に据えた。
目屋豆腐は厨房(ちゅうぼう)で豆から作る。手作りの目屋豆腐をご飯にのせた「豆腐ご飯」や、山菜の天ぷらなどが味わえるランチが看板商品だ。豆腐を作る過程でできる豆乳の飲み物やスイーツも用意し、観光客が気軽に立ち寄れるようにした。
「観光客も食べたことがないご飯があればそれだけでわくわくする。行ってよかった、楽しかったと思ってもらいたい」と工藤さん。「地元民にも観光客にも愛される店にしたい」と張り切っている。