見ごろ次々「弘前七桜」楽しんで

ソメイヨシノに続いて咲く桜として市がPRしている「弘前七桜」の一つ、ヤエベニシダレ=14日、弘前公園ピクニック広場

 弘前公園のソメイヨシノが記録的な早咲きとなる中、青森県弘前市は今年から、ソメイヨシノに続いて咲く八重桜7品種を「弘前七桜(しちざくら)」と名付けてPRしている。近年は早咲き傾向で、大型連休にはソメイヨシノが見ごろを過ぎていることが多いが、同市の桜守一押しの桜を売り出して、観光客をつなぎ留める狙い。

 園内には約2600本の桜があり、そのうち約1700本がソメイヨシノ。ソメイヨシノに続いて咲く桜は約40品種700本植えられている。その中から桜守が、これまでの来園者の反応や園内にある本数、花にまつわるエピソードなどを基に7品種をピックアップした。

 7品種はヤエベニシダレ、ヒロサキユキアカリ、アズマニシキ、ウコン、ショウゲツ、カンザン、フゲンゾウ。現在咲き始めのヤエベニシダレから、リレーのように5月初めまで見ごろが続く。昨年から、この7品種をホームページ上などで「GWに見てほしい桜」として紹介してきたが、より分かりやすく魅力を伝えようと「弘前七桜」と名前を付けた。

 桜守の橋場真紀子さん(50)は「これまでの100年間、弘前ではソメイヨシノを筆頭に桜を楽しんできたが、この先の100年に向けてソメイヨシノに続いて咲く桜を楽しむ文化をつくっていきたい。自分はこれという桜を見つけ、『マイ桜』として見守っていってほしい」と話した。


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