園内飲酒OK、一部飲食禁止/弘前さくらまつり


 4月21日に開幕する弘前さくらまつりの主催4団体は13日、青森県弘前市内で会議を開き、まつり会場の弘前公園での飲酒や宴会、酒類の販売・持ち込みを認めることを決めた。昨年とおととしは新型コロナウイルス感染防止のため飲酒を禁止しており、今回の緩和でコロナ前のまつり形式に近づくことになる。高齢者や基礎疾患があるなど重症化リスクの高い人も安心して花見ができるよう本丸と北の郭(くるわ)、二の丸の一部は飲食禁止とし、他のエリアも宴会は他グループと距離を取るよう呼びかける。

 まつりを主催する弘前市、弘前商工会議所、弘前観光コンベンション協会、市物産協会の代表者が、同商議所で開いた会議で開催形式を決定した。

 飛沫(ひまつ)感染のリスクを避けるため、歩きながらの飲食は禁止する。園内の一部に立食式の飲食テントやテーブルを設置し、ベンチも置く方向で検討する。敷物を敷いての宴会も可能。スタッフや警備員が巡回し、人が密集していれば注意を促す。

 公園入り口での連絡先の記入や検温は行わず、マスクの着用は来園者の判断に委ねる。昨年は夜間ライトアップを午後8時半で終えていたが、今年は午後10時まで行う。桜の早咲きが予想される場合は、準まつり体制で会期を前倒しすることも検討する。

 会議で桜田宏市長は、JR東日本などの観光キャンペーン「ツガル ツナガル」とまつり会期が重なり、多くの人出が見込めるとした上で「心配なのが雑踏警備。(韓国ソウルの)梨泰院(イテウォン)のような事故は絶対にあってはならない。対策を徹底し安心して楽しめるまつりにしたい」と語った。

弘前市

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