夜の遺跡、幻想的に/三内丸山で縄文冬祭り

ライトアップされた遺跡内を散策する家族連れ=4日夜、青森市の三内丸山遺跡

 国特別史跡で世界文化遺産「北海道・北東北の縄文遺跡群」の中核構成資産でもある三内丸山遺跡(青森市)で4日、「縄文冬祭り」が始まった。この日は「夜の遺跡を楽しもう」をテーマに、遺跡をライトアップして開場時間を延長。遺跡内の復元建物や歩道が照らされ、普段見られない幻想的な風景が浮かび上がった。祭りは5日まで。

 2日間は観覧無料で、初日は多くの人が訪れた。遺跡にちなんだクイズに挑戦するクイズラリー、大型滑り台、雪中リンゴ探し、縄文体験スノーハイクなどの催しでにぎわった。

 「夜の遺跡体験」は4日限りの企画で、ガイド付きの散策に20人が参加。懐中電灯を手に、探検さながらに雪道を進んだ。暗闇にそびえ立つ大型掘立柱(ほったてばしら)建物と雪の共演を写真に収め、大型竪穴建物内の暖かさを実感していた。家族4人で参加した青森市篠田小4年の赤平悠仁(はるひと)君は「夜に来たのは初めて。いつも見る印象と違う」と話した。

 ガイドを務めた三内丸山遺跡センター保存活用課の加藤渉・文化財保護主査は「冬の遺跡を夜に歩くことは珍しい。縄文時代にも雪はあったと考えられていて、それを体験してもらえて良かった」と語った。

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