かっこいい駅名日本一「毘沙門駅」をきれいに

毘沙門駅の待合室を清掃する市民団体のメンバーたち

 インターネット・gooランキングの「日本一かっこいい『駅の名前』ランキング」で今年、全国1位に輝いた津軽鉄道の毘沙門(びしゃもん)駅(青森県五所川原市)を訪れる鉄道ファンや地域住民を迎える体制を整えようと、同市の市民団体「公開講座 奥津軽」が駅の清掃を始めた。

 同駅は1931年に開業。戦時中の41年に一時廃止になったが、地域住民の利便を図るため55年に再開業した。待合室を備えた片側1面の単線ホームの無人駅で、昨年度の年間乗降客数は588人と、津鉄全12駅で最少だった。

 津鉄によると、同ランキング1位の報道後、同駅の場所や名称の由来に関する問い合わせが相次いだという。だが、現時点で大幅な乗客の増加にはつながっていない。

 「ランキング1位なのにもったいない。駅名が一人歩きしている状態」と同団体の角田周代表。そこで乗客増加に向けた第一歩として、清掃活動を始めることを決めた。これまで付近住民が清掃を自主的に行ってきたが、高齢化で手が回らなくなり、待合室の天井やひさしにクモの巣が張り、ホームには雑草が生い茂っていた。

 24日、同団体のメンバー5人が同駅に集合。ほうきや雑巾を手に、約1時間をかけて待合室の窓ガラスや床のごみを落とし、ホームの雑草を取り除いた。今後、メンバーたちは冬季を除き、週に1度のペースで清掃活動を続けるという。

 乗車機運を高めるために、待合室に駅スタンプを設置する構想も描く。同団体女性部の荒関留恵子さんは「ランキング1位は乗客が増える好機。少しでも津鉄に乗って来てもらえるように活動を続けたい」と意気込んだ。

五所川原市

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