3年ぶり山車お披露目/十和田市秋まつり

官庁街通りで行われた山車展示。囃子方が十和田囃子を奏で、祭りムードを盛り上げた

 きらびやかな山車が青森県十和田市中心部を彩る「十和田市秋まつり」(市、十和田商工会議所、十和田奥入瀬観光機構共催)が10日、3年ぶりに開幕した。町内会などが自作した山車6台と太鼓車1台の計7台が官庁街通りに並び、子どもたちが十和田囃子(ばやし)の太鼓の音を街に響かせた。11日まで。

 新型コロナ感染拡大防止のため、祭り期間を例年の3日間から2日間に短縮。三本木大通り(旧国道4号)で行うパレードや山車運行は取りやめ、山車展示のみとした。

 山車のテーマは合戦ものや偉人ものなど各団体の特色にあふれ、背景が上方や横に広がったり煙を噴き出したりする仕掛けで市民を楽しませた。同市の会社員川村信昌さん(58)は「祭りの主役の子どもたちが山車で楽しそうに太鼓をたたく姿を見てうれしくなった。祭りの規模を縮小してでも開催できて良かったと思う」と話した。

 中央駐車場特設ステージでは十和田囃子競演会(十和田青年会議所主催)が行われた。子供の部に3団体が出場し、リズム、同調、かけ声の元気さなどを審査した結果、あけぼの祭典委員会が優勝した。今年特設された一般の部は3団体で競った結果、上金崎町内会が頂点に輝いた。

 ステージでは三本木小唄普及委員会と市職員互助会による三本木小唄舞台踊り、同市出身のものまねタレント・りんごちゃんのお笑いライブなども人気を集めていた。

 十和田囃子競演会の審査結果は次の通り。

▽子供の部 (2)中央町内会わ組(3)上金崎町内会
▽一般の部 (2)あけぼの祭典委員会(3)中央町内会わ組

十和田囃子競演会・子供の部で優勝した、あけぼの祭典委員会の囃子演奏

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