夜景の見える確率は? むつ市に「予報士」誕生

釜臥山への雲のかかり具合などを確認する美濃さん

 今日の夜景確率は-。青森県むつ市は9月から、同市の釜臥山展望台から夜景が見える確率を予測し、毎日ツイッターで発信する取り組みを始めた。「夜景予報士」がその日の確率とともに小ネタをつぶやくという、自称「世界初?」のスタイルでアゲハチョウ形の夜景をPRする。

 市が生み出した「夜景予報士」は、雲の動きや風向きなどを参考に夜景が見える確率を予報する。選ばれたのは市観光戦略課主任の美濃英武さん(34)。気象の知識はほとんどないというが、「身長が180センチと大きいので、より空に近いところで予報ができる」と、池田雅文課長が抜てきした。

 天気予報が「晴れ」や「曇り」でも、標高785メートルにある同展望台から見下ろすと、夜景に雲がかかり見えないこともあるという。少しでも精度の高い確率を出そうと、美濃さんは毎日午後3時ごろ、天気予報のほか、外に出て雲の位置や風向きをチェックする。

 「毎日楽しみに見てもらえるように」と、予報と同じぐらい力を入れているのは、日付に合わせた小ネタ。例えば、確率55%だった9月5日。プロ野球でシーズン最多の55本塁打を放った王貞治さんが国民栄誉賞を受賞したのが1977年9月5日ということで「夜景予報士で国民栄誉賞を目指します!」とぶち上げている。

 10日は十五夜。美濃さん、きれいな夜景と月の共演が見られる確率は何%ですか? 「天気が良さそうなので結構高い確率で見られるでしょう。具体的な数字はツイッターをチェックしてください!」


2日に釜臥山展望台から見えた夜景。この日の予報は92%だった(美濃さん提供)

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