国文化財・旧河内屋に直売所/八戸酒類

8日にオープンする蔵元直売所

 青森県八戸市八日町の八戸酒類は、同社前身の造り酒屋で、国の登録文化財に指定されている建物「旧河内屋橋本合名会社」内に8日、蔵元直売所を開設する。今月下旬には建物内に本社と八鶴工場(同市)事務所を移転させる計画。

 河内屋は江戸時代の天明6(1786)年に初代橋本八右衛門氏が創業した酒造・酒販の老舗。1924(大正13)年の八戸大火で被災後に6代目橋本八右衛門氏が建てた社屋は、大正モダンの雰囲気を伝えるアールデコ調の洋館。大火後の復興の象徴的存在となり、87年度には同市の「まちの景観賞」第1号に選ばれた。98年に現在地へ移築され同年12月、国登録有形文化財に。昨秋までは飲食店が営業していた。

 八戸酒類は今春から内装工事や外壁の塗り直しを進めた。直売所では同社の八鶴工場の「八鶴」と五戸工場(五戸町)の「如空」のほか、季節・数量限定の同社の地酒を販売する。営業時間は午後1~7時。定休日は土、日曜と祝日。

 地名の「八日町」と「八鶴」にちなみ、オープン日を8月8日とした。5日夕、関係者らに先行公開。9代目当主の橋本八右衛門社長(50)は「昔の自社事務所の場所に戻って当社の酒をPRするとともに、中心商店街の核として市民に活用してもらえる空間をつくっていきたい」と話した。

内部に蔵元直売所が開設される旧河内屋橋本合名会社の外観

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