松方弘樹さん愛用の釣りざお展示

大間海峡保養センターに展示される松方さん愛用の釣りざお。右手前は松方さんが釣り上げたマグロの背びれ

 2017年に亡くなった俳優の松方弘樹さんが愛用していた釣りざおが、青森県大間町の宿泊施設「大間海峡保養センター」で展示されることになった。釣りが趣味だった松方さんがマグロ釣りのため町をたびたび訪れていた縁で実現。町は今後、釣りざおを観光振興に役立てたい考え。

 町によると、釣りざおは松方さんの名前が入った特注品で、実際に361キロのマグロを釣り上げたものだという。松方さんと一緒にマグロ釣りをするなど10年以上交流があった同町の漁師藤枝亮一さん(67)を介して展示の話が浮上。松方さんが出演した釣り番組に関わった船舶関連会社「AOS」(静岡県)の青島常昌社長の協力を得て町が借り受けることになった。

 27日、野崎尚文町長や藤枝さん、青島社長らが釣りざおの除幕式を行った。361キロのマグロの背びれや釣り針、仕留めた銛(もり)の一部などと一緒に展示する。

 野崎町長は「日本を代表する俳優である松方さんの釣りざおは大変貴重なもので、町の観光振興に活用させていただく」と期待。藤枝さんは「松方さんはスターでありながら全く偉ぶらず、とても気さくな人だった。大間に釣りざおが展示され、きっと喜んでいるのでは」と思いをはせた。

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