弘前城門のしゃち間近で/2体を一般公開

1日から現地で展示されている南門のしゃち

 青森県弘前市は、保存修理工事が行われている弘前公園の国重要文化財「弘前城二の丸南門」の屋根の上にあるしゃちを地上に下ろし、現地で一般公開している。りりしくも、どこかユーモラスな表情が来園者の目を引いている。8日からは同じ国重文「三の丸追手門」のしゃちも現地で公開する。

 名古屋城でも知られるしゃちは、イルカの仲間のシャチと違って想像上の生き物。頭は竜か虎、胴体は魚で、建物が火事になると水を吐いて火事を防ぐという言い伝えがある。

 南門のしゃちの公開は1日から始まった。高さは1.2メートル。ヒバ製で普段は薄い銅板で包まれている。高さ11メートルほどの屋根の上にある時と比べ、地上では随分と大きく見える。作者は不明。

 二つの門は江戸時代初期の建造で、大規模修繕は約60年ぶり。しゃちについても、傷みの激しい部分を新しい木材と交換したり、状態が悪いものは丸々新しく作り替えたりする。

 追手門のしゃちは高さ1.1メートルほど。修復を担当する堀江組(弘前市)の現場総括・工藤亨さん(33)は「心を込めてきれいに直し、皆さんに見てもらいたい」と話している。しゃちの公開は30日まで。

8日から公開する追手門のしゃち


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