秋田城跡、散策しやすく 資料館と史跡公園つなぐ連絡橋開通

連絡橋の渡り初めを行う出席者
 秋田市の秋田城跡歴史資料館が工事を進めていた秋田城跡(秋田市寺内)の歩行者用の連絡橋が9日、開通した。秋田城跡は歴史資料館と史跡公園が市道(通称・旧国道)によって分断されていたが、連絡橋によって利便性が高まり、城跡を一体的に散策できるようになった。

 秋田城は古代律令(りつりょう)国家が設置した日本最北の古代城柵で、奈良時代から平安時代にかけて行政や治安維持、交易などの役割を担った。現在は市が管理・運営し、一部を史跡公園として公開している。2016年にオープンした歴史資料館と史跡公園を行き来するには、間を通る旧国道を横断し、階段を上り下りしなければならなかった。

 開通した橋は鉄鋼とコンクリートの合成構造で、長さ18・6メートル、幅3・2メートル。20年6月に着工し、先月18日に完成した。橋の西端には、かつて同じ場所にあり、政務や儀式を行っていたとされる政庁の西門の付け根部分を復元しており、秋田城の歴史を伝える役割も担っている。



 9日は現地で市が完成記念式典を開き、関係者が開通を祝った。穂積志市長が「秋田城の魅力発信を進め、歴史や文化を生かした魅力あるまちづくりに取り組んでいく」とあいさつ。地元の高清水小児童らによるテープカットに続き、出席者20人が開通したばかりの橋を渡り初めした。

 開通に合わせ、拡張現実(AR)や仮想現実(VR)の技術を用いて往事の秋田城の姿を部分的に再現したサービスの提供も始めた。



 無料の専用アプリ「ストリートミュージアム」をインストールしたスマートフォンや、歴史資料館で貸し出しているタブレット端末を使用。画面上で現代の景色の上に古代の秋田城の姿を表示させることができるほか、門を守る兵士や城の建設に携わった職人などが話しかけてくる遭遇体験を楽しむことができる。

 式典に参加し、実際にアプリを使用していた高清水小6年の児童は「はるか昔に存在したものがリアルに再現されていてためになった。もっと多くの人に秋田城の歴史を知ってほしい」と話した。

 資料館の岡部友明事務長(53)は「連絡橋は古代秋田城の復元も兼ねているので、アプリと組み合わせて理解を深めることができる。校外学習などで積極的に活用してほしい」と話している。

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