大正から昭和にかけて日本三大銅山の一つだった「安部城鉱山」の跡をスノーシューで散策。丘の上に立つ巨大なれんがの煙突を見上げて笑顔

 道なき道を前へ前へ-。青森県むつ市川内町にある「むつ市海と森ふれあい体験館」を運営するNPO法人シェルフォレスト川内(内田征吾理事長)は1月29日、スノーシューをはいて森を散策したり、イグルー(北極圏特有の住居)作りを体験したりするイベントを開き、約20人が新雪を踏みしめる感触を楽しんだ。

 イベントは川内町での冬の誘客に向けたアクティビティー開発が目的。「かわうち・まりん・びーち」でスノーシューの試し歩きをした後、大正から昭和にかけて日本三大銅山の一つだった「安部城鉱山」の跡をたどる森の散策に挑戦。小高い丘に立つ巨大なれんがの煙突やトンネル跡を目指した。体験館前でのイグルー作りは、参加者全員で新雪を踏みしめてからのこぎりで雪のブロックを切り出し、一つ一つ積み上げる地道な作業に熱中した。

 体験館スタッフで、むつ市地域おこし協力隊員の小池拓矢さん(31)は「体験プログラムとして確立できる可能性を感じた。川内の雪の多さを『楽しい』につなげたい」と話した。

前日から降り続いた新雪に勢いよく飛び込む大人の姿も

安部城鉱山跡の急勾配で息を切らしながら、新雪の道なき道を進む

イグルーの中に2人掛けのベンチを作り、写真映えスポットに

約20人で踏み固めた雪をブロック型に切り出して積み重ね、ドーム型のイグルー完成を目指す

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