縄文酵母ワイン瓶詰め/鶴田、24日から発売


 青森市の三内丸山遺跡で採取された酵母菌「三内丸山ユメカモス」を使って仕込んだワインの瓶詰めが22日、鶴田町の工房「ワノワイナリー」で行われた。24日から同工房で発売する。試飲した関係者は「縄文人が口にしていたかもしれない酵母。当時の縄文世界に思いをはせて味わって」と話している。

 ワインは同町産ブドウ・スチューベンを原料に、赤とロゼの2種類製造した。22日は八木橋英貴社長らが赤ワイン500本分をタンクから瓶に詰める作業に取り組んだ。

 仕込みは11月30日から始めた。八木橋社長によると発酵に10日間ほど要したが「今まで製造したワインの中でも出来上がりの満足度は高い」と太鼓判を押す。

 酵母を採取した青森市の「縄文有用微生物プロジェクト」の荒木佳子さん、荒木一秀さんも来店し試飲。「口当たり爽やかで、のどごしも豊か」などと好評で、一秀さんは「パンに続く商品化はありがたい。県内の縄文遺跡の酵母をさまざまな業種で活用し、観光や消費拡大への相乗効果を期待したい」と話した。

 商品名は「縄文の奇跡」で、赤ワインのアルコール度数は10%。1本750ミリリットル入り、2200円(税込み)。ロゼは年明けから瓶詰めして販売する予定。

三内丸山酵母で製造したワインの瓶詰め作業に取り組む八木橋社長(左)ら

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