「あまびえたん」の貯金箱窯出し/津軽金山焼


 青森県五所川原市の津軽金山焼が制作し人気を集める妖怪アマビエをデフォルメした置物「あまびえたん」に、貯金箱バージョンがお目見えした。8日朝、職人たちが窯出し作業を行った。

 尼崎信用金庫(兵庫県尼崎市)が運営する「世界の貯金箱博物館」から1月、「館内に展示したい」との依頼を受けて制作した。同博物館は世界の珍しい貯金箱を収集・展示しており、青森県を訪れた同館関係者が「あまびえたん」を目にして気に入ったという。

 制作したのは大(高さ25センチ)中(17センチ)小(8センチ)の3種類、計12個。オリジナルの「あまびえたん」の頭部に硬貨の投入口を、足裏に取り出し口を開けた。近く博物館に発送する。

 「あまびえたん」は、新型コロナウイルスの収束を願って、悪疫退散に御利益があるとされるアマビエを題材に昨年5月から制作している。その後、内部に電飾を入れたバージョンや、ひな祭り仕様の「あまびえひなたん」などの派生商品が登場している。製造部長の野呂理紗子さんは「いろいろな方面で反響があるのはありがたい」と喜んでいた。

世界の貯金箱博物館の依頼で制作した「あまびえたん貯金箱」。左から大、中、小サイズ

五所川原市

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