中泊町博物館で23日から「古地図の世界」展

右から大正3年、昭和14年、昭和46年の旧中里村周辺の地形図。岩木川流域や河口の変化が見て取れる=中泊町博物館

 中泊町博物館は23日から冬の企画展「古地図の世界-歴史を読む/時代を識(し)る」を開く。江戸時代から戦後に製作された国内外の地形図、俯瞰(ふかん)図、市街図など150点を展示。戦時中の中国大陸図や岩木川改修で変化する流域の地形図など、時代の空気や変化を知ることができる。

 古地図は同博物館所蔵のほか、青森市のNPO法人アートコアあおもりの佐々木高雄理事長が収集したコレクションから出品した。主な展示品は紀元前後発祥の中央アジアの古代都市・ホータン国を探求した19世紀の探検家の足跡を基に編さんした地図「ホータン」、明治末期から昭和初期にかけて国内新聞・出版社や政府が発行した「満韓地図」「大日本交通全図」など。

 岩木川最下流の十三湖周辺を1914(大正3)年、39(昭和14)年、71(同46)年の時代ごとに展示した地形図では18(大正7)年から始まった岩木川改修で河口周辺の地形が変化していくさまが表されており興味深い。

 このほか、日本列島を大陸側からみた「逆さ地図」や青森市、弘前市、八戸市の市街図、津軽森林鉄道で栄えた旧金木町時代の「金木案内俯瞰絵図」、三戸地域の商店を紹介した「三戸町明細地図」など多種多様な地図を楽しめる。同博物館の齋藤淳館長は「さまざまな目的や用途で作られた地図は時代の窓。時代背景を感じられることも古地図の面白さ」と話している。

 会期は3月28日まで。月曜日と毎月第4木曜日、祝日が休館。入館料は小・中学生50円、高校・学生100円、一般200円。

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