伝統の大日堂舞楽、厳かに奉納 コロナ感染防止で規模縮小

谷内集落の能衆が披露した五大尊舞
 国の重要無形民俗文化財で国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産に登録されている秋田県鹿角市の大日堂舞楽が2日、同市八幡平の大日霊貴(おおひるめむち)神社に奉納された。地元の能衆が約1300年前から伝わるとされる伝統の舞を厳かに演じた。新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、参加人員を例年の約半数に縮小したほか、舞の一部を省略し、開催時間を1時間ほど短縮した。

 午前9時半ごろから舞楽を受け継ぐ八幡平地区の4集落(大里、小豆沢、長嶺、谷内)の能衆が社殿中央の舞台に立ち、太鼓や笛の音に合わせて七つの本舞を奉納した。強い寒気の影響でこの日の八幡平は冷え込みが厳しく、午前の最高気温は氷点下8・9度。能衆たちは白い息を吐きながら、竹をつなぎ合わせて馬をかたどった舞具を身に着ける駒舞や、金や黒の面を着けて太刀を片手に踊る五大尊舞などを次々に披露した。

 例年であれば、舞台の周囲には多くの参拝客が詰め掛け、写真を撮影する。しかし、今年は新型コロナ対策で遠方からの参拝を控えてもらうよう呼び掛けていたこともあり、来場者はまばらだった。安倍良行宮司(70)は「一部省略した部分はあったが七つの舞をすべて無事に奉納できて良かった。祝詞の中でも平穏な日常が戻るよう祈念した」と話した。

 大日堂舞楽は、718(養老2)年に神社が再建された際、奈良の都から来た楽人が伝えたのが起源とされる。国の平安、五穀豊穣(ほうじょう)、無病息災などの祈りを込め、毎年1月2日に奉納されている。2009年にユネスコ無形文化遺産に登録された。

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