大間崎に鬼見参 マグロ大漁願い海峡にらむ

津軽海峡を見渡すようににらみを利かせる千里眼(赤鬼)と順風耳(青鬼)=28日午後4時40分ごろ、大間崎

 「鬼滅の刃」ブームで鬼に注目が集まる中、青森県大間町に伝わる海上守護の女神・天妃様の従者である巨大な鬼2体が同町の大間崎レストハウスに設置され、28日、ライトアップがスタートした。来年1月11日まで。

 本州最北端の地から「疫病退散」「大漁祈願」の思いを世界に発信しようと、町観光協会が企画した。鬼は同協会の大見義紀会長が個人で所蔵。23日に関係者がレストハウスに運び、準備を進めてきた。28日、日没を迎えると、津軽海峡を見渡し、にらみを利かせた鬼の姿が闇に浮かび上がった。

 鬼は異国情緒あふれる衣装を身にまとった全長約2.5メートルの順風耳(じゅんぷうじ)(青鬼)と千里眼(せんりがん)(赤鬼)。順風耳はあらゆる悪の兆候や悪巧みを聞きつけ、いち早く天妃様に知らせる役割、千里眼は千里先の出来事を感知できる能力を持っており、天妃様によって改心し、付き従うようになったとされる。

 大見会長は「台湾との友好の証しにもなっている異国の珍しい鬼が大間にいることを知ってほしい。マグロも大漁になってほしい」とコメントした。

 天妃様は台湾、中国などで祭られ1696年、大間に伝わった。遷座300年の1996年から例年「海の日」に天妃様行列を行っている。

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