元日銀マンの利き酒師、日本酒販売に知恵絞る

元日銀マンの加藤さん。角打ちスペースは開店時、常時開放する

 青森県弘前市西茂森、禅林街入り口で創業60年を迎えた「加藤酒店」が23日、旧店舗はす向かいに移転オープンした。同店代表の加藤貴大さん(62)は元日銀マンで、酒販小売りでは最近珍しくなった「量り売り」を発展させ、新型コロナウイルス感染防止を意識した日本酒のサーバーを導入、店内に立ち飲みができる「角(かく)打ちスペース」も用意した。加藤さんは「コロナ収束時には知識を生かしたセミナー、各種イベントを開催したい」とし、日本酒ファンの裾野を広げたいと取り組んでいる。

 加藤さんは日本銀行で金融・経済調査、考査に関わってきた。その一方で、実家の家業である酒販店に関連し、日本酒利き酒師、焼酎利き酒師など各種資格を取得しており昨年、日銀を退職して帰郷。県内だけでなく、県外銘柄も幅広く扱い、飲む場面、状況に合ったさまざまな酒を提供している。

 23日のオープン直後から多くの客が訪れ、早速、サーバーで日本酒を購入する人も。サーバーは、これまでの量り売りと違い、非接触で酒を提供することができる。酒ごとに1合分の代金を払い、専用コインを入れて利用。一度開栓した酒瓶も、窒素ガスの自動注入で、劣化が防げるという。

 サーバー利用第1号となった市内在住の女性は「瓶で買っても好みではないこともあるので、試しで飲めるのは良い」と語る。正月の酒を買いに来たという市内の会社員、笹雄一郎さん、由香里さん夫妻は「コロナ禍で出歩けない中、自宅でいろいろな銘柄を試せてうれしい。気に入ったら買いに来たいし、サーバーで注ぐのも楽しい」などと話した。

サーバーで好みの日本酒を量り売りで買う女性

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