果肉赤い黒石産リンゴでシードル開発

果肉が赤いリンゴ「黒石1号」を使って製造したシードル

 青森県黒石市の農業会社「アグリーンハート」(佐藤拓郎代表取締役)が、果肉が赤い同市産のリンゴ「黒石1号」を使ったシードル「Starry Red(スターリー・レッド)」を開発した。すっきりとした味わいで酸味や渋みのバランスがよく仕上がったといい、佐藤代表は「黒石の味が詰まったシードル。ぜひ飲んでみてほしい」と話す。

 黒石1号は市が1994年から観賞用として栽培を始めた。2015年からは加工用リンゴとしての普及を目指しており、現在は農家約15軒が栽培している。

 黒石1号の活用方法を探ろうと今年6月に製造に着手。糖度を上げるためにブレンドした王林とサンふじのほか、酵母も黒石産と地元素材にこだわり、完全無添加で仕上げた。製造は弘前市の「もりやま園」(森山聡彦代表取締役)に委託し、690本生産した。

 佐藤代表によると商品名は「星空の紅(あか)」の意味で、英国人旅行家イザベラ・バードが紅葉の名所として知られる黒石市の「中野もみじ山」を訪れた際の紀行記に登場する場面をイメージして命名。ラベルはもみじ山をステンドグラス調にデザインした。

 21日、佐藤代表らが黒石市役所を訪れ、高樋憲市長に完成を報告した。試飲した高樋市長は「すっきりとした飲み口でおいしい」と評価。佐藤代表は「来年以降は秋のもみじ山の観光名品としての立ち位置もいいかもしれない」と話した。

 シードルは330ミリリットル入り680円(税別)。23日に市産業会館で開くフェアのほか、24、25日は東京都のアグリーンハート直販店で販売する。

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