旧家「宮越家」(中泊)一般公開始まる


 今年制作100年を迎えた大正期のステンドグラスが残る青森県中泊町の旧家「宮越家」で2日、離れや庭園の一般公開が始まった。オープニングセレモニーには、ステンドグラスを制作した小川三知の子孫も駆け付け開幕を祝った。

 式典には、現当主の宮越寛(ゆたか)さん(62)と妻幸子さん、寛さんの母恵美子さん、三知の孫に当たる波平暁秀(なみひら・ぎょうしゅう)さん(79)夫妻=川崎市、2004年に同家のステンドグラスを「発見」し公開を働き掛けてきたステンドグラス史研究家田辺千代さん(78)=横浜市、濱舘豊光町長らが出席。第1便の運行バスで訪れた見学客15人も立ち会った。

 主催者を代表して寛さんは「(離れと庭園を建造した)9代目正治が自らの世界観を具現化した宮越ワールドを堪能してほしい」と語った。来賓として祝辞を述べた波平さんは「日本画を学び、米国でステンドグラス技術を身に付けた三知にとって、日本家屋の作品を制作したこの仕事は至福の時間だったと思う」と思いをはせた。

 両氏と田辺さん、濱舘町長、長利司町議会議長、見学者代表の「小川三知を讃える会」のかわもとみえさん=静岡市=がテープカットし一般公開が幕開け。離れ「詩夢庵(しむあん)」の涼み座敷の間で、三知の最高傑作と評価される「四季草花障子」を前に、波平さんは「よく100年間も大切にしてくれたと宮越家の方々に感謝したい」と感無量の様子で見つめた。田辺さんは「見学した人々には、見られて良かったで終わらせず、この文化財を守る意識を持ってほしい」と期待を込めた。

 公開は29日まで。濱舘町長は「見学者は事前予約に限り、身元や体調を把握して受け入れている。入場前の検温、消毒、『3密』回避など新型コロナウイルス感染防止に万全を期す」としている。

一般公開された涼み座敷の間のステンドグラス「四季草花障子」に感嘆の声を上げる見学者たち

テープカットをして一般公開の開幕を祝う宮越さん(右から3人目)、濱舘町長(左から3人目)ら関係者



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