青森市で戦前から栽培されている伝統野菜「笊石(ざるいし)かぶ」の収穫作業が25日、同市久栗坂の畑で行われた。笊石かぶは生産者の高齢化などで消滅の危機にひんしており、市が本年度から栽培支援に本腰を入れたばかり。生産者と市職員が力を合わせ、鮮やかに色づいた小ぶりのカブを収穫した。
笊石かぶは、独特の酸味と食感があり、主に漬物用として栽培されてきたが、市販品種より形がそろいにくく、手間もかかるため、近年は栽培農家が激減。市が今春時点で把握する生産者は1人となっていた。
市は本年度、栽培支援の経費を予算化し、土壌管理や水やりなど生産に関するデータ収集、生産者向けの講習会に取り組んだ結果、6人が生産することになり、8月に種まきを実施。来年度はさらに1人増え、7人になる見込みという。
25日の収穫作業は、地元農家の熊谷チヤさん(86)の畑で行われ、自身も笊石かぶを栽培する久栗坂町会役員の柴田修治さん(76)、市あおもり産品支援課の職員らが参加。直径8~10センチほどに実ったカブ約130本を一つ一つ丁寧に掘り起こし、水洗いした上で天日干しにした。
熊谷さんは「数十年ぶりに栽培したが、無事に収穫できて良かった。食べてみるのが楽しみ」と笑顔。柴田さんは「種をまくタイミングや生育の面で難しいところもあるが、今後も地元で生産する農家を増やしていければ」と力を込めた。
収穫したカブは漬物などに加工し、11月21日ごろに久栗坂集会所で試食会を開く予定。
笊石かぶは、独特の酸味と食感があり、主に漬物用として栽培されてきたが、市販品種より形がそろいにくく、手間もかかるため、近年は栽培農家が激減。市が今春時点で把握する生産者は1人となっていた。
市は本年度、栽培支援の経費を予算化し、土壌管理や水やりなど生産に関するデータ収集、生産者向けの講習会に取り組んだ結果、6人が生産することになり、8月に種まきを実施。来年度はさらに1人増え、7人になる見込みという。
25日の収穫作業は、地元農家の熊谷チヤさん(86)の畑で行われ、自身も笊石かぶを栽培する久栗坂町会役員の柴田修治さん(76)、市あおもり産品支援課の職員らが参加。直径8~10センチほどに実ったカブ約130本を一つ一つ丁寧に掘り起こし、水洗いした上で天日干しにした。
熊谷さんは「数十年ぶりに栽培したが、無事に収穫できて良かった。食べてみるのが楽しみ」と笑顔。柴田さんは「種をまくタイミングや生育の面で難しいところもあるが、今後も地元で生産する農家を増やしていければ」と力を込めた。
収穫したカブは漬物などに加工し、11月21日ごろに久栗坂集会所で試食会を開く予定。