沢田教一と妻サタさんの写真展、弘前で開催中

会場に展示した作品を見るサタさん。左上の男性が昭和30年代の沢田教一

 青森市出身の報道カメラマン・沢田教一(1936~70年)がベトナムで殉職してから50年、弘前市百石町の弘前オランド・ギャラリースペースで夫人のサタさん(95)=同市在住=との「二人展」が20日から始まった。21日にはサタさんがギャラリーを訪れ、沢田が残した作品を見つつ「平和のありがたさを感じてほしい」と語った。

 サタさん自身、3回目となる展示会は、初の教一との二人展。会場には沢田が撮影した岩木山、八戸えんぶりの写真や、沢田が撮ったサタさん、サタさんが撮った沢田の写真など35点ほどを飾った。サタさんが横浜市在住時代に描いた、シャガールの絵の模写や静物画、陶芸作品も展示している。

 沢田が所有していたアナログレコード、オスカー・ピーターソンのジャズが流れる中、つえをつきながらゆっくりと会場を回ったサタさんは「自分の作品がこうして飾られているのは少し恥ずかしいけれど、作品を見ると、当時のことを思い出す」と話した。

 サタさんは「戦場カメラマンの印象が強いかもしれないが、沢田は子どもや街、風景など、平和な写真を撮るのが好きだった」と振り返り「今、沢田が生きていれば、平和な世界を見てほっとしているのでは」などと話した。二人展は30日まで。28日には同所で午後1時から、サタさんのトークショーを開く。

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