世界遺産白神山地の緩衝地域にある青森県西目屋村の暗門の滝への遊歩道「暗門渓谷ルート」が1日、開通した。ダイナミックな景観とダム湖「津軽白神湖」の遊覧を楽しめる「水陸両用バス」も同日から運行を開始。白神山地の観光シーズンが幕を開けた。

 同日開通したのは、入山の拠点となる同村川原平の観光施設「アクアグリーンビレッジANMON」側から一番近い第3の滝(落差26メートル)まで。今年は、少雪の影響で例年より1カ月ほど早く開通した。第2の滝(落差37メートル)へのルートは、6月中旬までに開通する予定。

 初日から、観光客や関係者らが滝を見ようと現地を訪れ、ガイドの話を聞いたり写真を撮ったりしながら、往復約2.1キロの散策を楽しんだ。ルートの巡視員を務める西目屋村観光ガイド会の日村信明さんは「今年は新緑がとてもきれい。道幅が狭いところもあるので足元に気をつけながら、マイナスイオンをたっぷり浴びてほしい」と話した。

 昨年、水陸両用バスは少雨の影響で運休となることもあったが、今年のダム湖の水位は十分。バスは、湖岸のスロープに時速約35キロで大きな水しぶきを上げながら入水、約25分間遊覧し、湖上から白神山地の自然を満喫できる。

 弘前市から訪れた40代の夫妻は「今日は蒸し暑いけれど、乗車中は風がとても気持ちよかった。ガイドのお話も面白くて終始飽きずに乗れました」と話した。

 遊歩道の開通状況などの問い合わせはアクアグリーンビレッジANMON(電話0172-85-3021)、水陸両用バスの問い合わせは津軽白神ツアー(同0172-85-3315)へ。

湖面のスロープから勢いよく入水する水陸両用バス

開通初日から観光客や関係者が訪れた第3の滝

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