アマビエカレー試食し免疫力アップ学習/弘前


 免疫力アップでコロナ禍を乗り切ろう-と、青森県弘前市の津軽藩ねぷた村(中村元彦理事長)内にある食事処「津軽旨米屋」が、疫病退散の妖怪「アマビエ」に発想を得たアマビエカレーを提供している。18日、同市の東北栄養専門学校の学生が、試食を兼ねた学習で訪れ、免疫力を高める食材の組み合わせなどについて知識を深めた。

 アマビエカレーは県産ニンニクや、ゴボウ、ニンジンなどの根菜類、伝統野菜の清水森ナンバに加え、抗酸化作用の強いポリフェノールを多く含んだスーパーフードとしても知られるカカオ豆を使用。エビフライ3本をアマビエの足に見立て、同施設自慢の釜炊きごはんに添えて提供した。

 学生たちは、同専門学校卒業生で、料理長の佐々木優輔さん(26)から、郷土料理・けの汁を応用したことや、食材の成分などについて説明を受けた後、密集しないよう店内のほか施設内の庭園「揚亀園(ようきえん)」など3カ所に分かれ、カカオのほろ苦さや清水森ナンバの辛さ、根菜類の食感などを確かめながら試食した。

 佐々木朋樹さん(18)は「けの汁をカレーにしようなんて普通は思わない。自分も柔軟にアイデアを出せるよう勉強していきたい」、今井美和子先生は「コロナ禍の状況の中で、OBの先輩が頑張っている姿を見てとても励まされたと思う。元教え子の佐々木料理長の頑張りは私たちの励みにもなる」と話した。同カレーは1食税込み500円。

県産の根菜類などがふんだんに入った「アマビエカレー」。エビフライの上にかかっているのがカカオ豆のローストを砕いたもの

アマビエカレーを施設内の庭園で試食する東北栄養専門学校の学生

弘前市

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