岩木スカイライン再開 待望の一番バス


 冬季閉鎖していた岩木山の有料道路・津軽岩木スカイライン(約9.8キロ)が14日、今シーズンの営業を始めた。新型コロナウイルス感染拡大防止のため、当初予定していた4月25日から約3週間遅れのオープンとなった。一番バスの乗客は標高約1250メートルの8合目駐車場へ向かい、雪が残る岩木山からの眺めを楽しんだ。

 14日午前7時半ごろ、スカイライン登り口の料金所前で山開きの安全祈願祭と開通式を行った。道路を管理・運営する岩木スカイラインの梅原寛社長が「コロナで自粛ムードだが、感染に気をつけて車中からでも景色を堪能できる。夏は新緑、秋は紅葉を楽しんでもらいたい」とあいさつ。関係者がテープカットし、拍手で一番バスを見送った。

 一番バスに乗車した青森県弘前市の鎌田祥史さん(31)は「雪が残っているところを見たくて来た。天気がいいのでいい写真が撮れそう」と話した。

 新型コロナウイルス感染予防のため、8合目の売店は当面の間休業する。8合目と9合目を結ぶリフトは点検のため運休している。スカイラインの営業は11月3日まで。

69カ所のカーブを縫うように8合目駐車場に向かう一番バス=14日午前8時45分ごろ

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