大雪像は「旧弘前偕行社」雪燈籠まつり

大雪像のモデルになる「旧弘前偕行社」。来年春のリニューアルオープンに向け、保存修理工事が進んでいる=27日、弘前市御幸町

 来年2月8~11日に開かれる「第44回弘前城雪燈籠(どうろう)まつり」の実務者委員会は27日、弘前市立観光館で会議を開き、弘前公園四の丸に作る大雪像を「旧弘前偕行(かいこう)社」とすることを決めた。同市御幸町にある旧弘前偕行社は来年春にリニューアルオープンを控えており、大雪像のモデルになるのは2007年に続き2度目。

 1907年に旧陸軍第8師団の将校の親睦・学術研究施設として建てられた旧弘前偕行社は、近代建築の名匠・堀江佐吉が設計した。ルネサンス様式を基調とした平屋建てで、49年から弘前厚生学院が所有している。老朽化が進み、2013年から大規模な保存修理工事を行っている。

 大雪像は高さ7メートル、幅18メートル、奥行き7.5メートルとする計画。陸上自衛隊弘前駐屯地の協力で制作する。まつり期間中は、市民グループ「ぱやらぼ」が大雪像に動画を投影するプロジェクション・マッピングも行う。四の丸には、子どもに人気の滑り台を大型と中型の2種類設ける。

 二の丸園路や下乗橋付近には、前回に続き、ねぷたの見送り絵や額絵を特設の枠に飾る「津軽錦絵大回廊」を設置する。まつり初日の8日午後7時からは花火の打ち上げも行う予定(荒天の場合は翌9日に延期)。

 まつり実務者委員会の岩崎隆委員長(弘前市観光部長)は会議で「より多くの市民に参加してもらえるイベントにしたい」と意欲を語った。

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