被災跡地に新たな観光拠点 釜石・根浜海岸施設オープン

観光拠点として期待される根浜海岸観光施設
 釜石市が同市鵜住居(うのすまい)町に整備した根浜海岸観光施設は8日、オープンした。東日本大震災で被災した住宅跡地を活用してキャンプ場やレストハウスなどを備える。7月に震災後初めての海開きをした根浜海岸を生かした観光振興へ、大きな一歩を踏み出した。

 同日は現地に関係者、住民ら約100人が集まり、記念セレモニーを実施。根浜親交会の佐々木雄治事務局長(63)が「震災当時の状況を思うと、このような施設の完成を祝えることは感無量」とあいさつした。

 場所は防災集団移転促進事業で高台に移転した被災住宅跡地などを活用。約8億円を投じ、敷地約4ヘクタールにオートキャンプ場26区画のほか、多目的ホールとキッチンを備えたレストハウスを整備した。約1・8ヘクタールの天然芝のグラウンドではスポーツを楽しめる。300台の駐車場は来年2月に完成予定。かまいしDMC(社長・野田武則市長)が指定管理する。

 震災で根浜地区は全67世帯が被災し、15人の死者・行方不明者が出た。根浜海岸近くにあったキャンプ場やレストハウスも津波で流失し、にぎわい拠点となっていた観光資源が失われた。

 根浜海岸は砂浜を再生し、7月に震災後初の海開きをした。秋にはラグビーワールドカップ(W杯)も控え、地元住民は観光の本格的な復旧に期待を寄せる。

 同市鵜住居町の主婦佐々木ひろ子さん(67)は「震災前のにぎわいを取り戻す大きな一歩だ。住民は減ったが、残った人で力を合わせ、地域を盛り上げていきたい」と意気込む。

 W杯運営の都合で22日~9月12日までレストハウスが、同月13日~10月24日まで全施設が使用できない。

 予約・問い合わせは、かまいしDMC(0193・27・5455、contact@dmo-kamaishi.com)へ。

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