黒石の「福寿園」10月2日に営業を再開

10月2日に復活オープンする福寿園

 4月末に閉店した青森県黒石市中心街の中華料理店「福寿園」が10月2日、約5カ月ぶりに営業を再開する。同市の木立千春さん(45)が経営を引き継ぎ、同店名物の焼きそばなどにメニューを絞って復活オープンする。木立さんは「福寿園からそのまま受け継いだ焼きそばやチャーハンが売り。注目してほしい」とアピールしている。

 同店は1961(昭和36)年創業。ゆでた生麺を水で締めてからウスターソースで炒める焼きそばなどが地元の味として愛されてきたが、ベテラン調理スタッフの退職や高齢化などを理由にやむなく閉店した。

 オーナーだった山田正さん(73)が「シャッター街にはしたくない」と、調理用品などを無償で貸し出すとして店舗の継承者を募集したところ、結婚を機に同市への転居が決まっていた木立さんが名乗りを上げた。山田さんは「これで福寿園の味を守ってもらえるかな。大変だと思うが頑張ってほしい」と話す。

 木立さんは平川市出身。調理師免許を持ち、もともとはコンサルタントの支援を受けながらパン屋の起業を検討していたという。ところが初期投資などがネックとなり諦めかけていたところ、黒石市出身の夫から福寿園が後継者を募集していると教えられた。同店の焼きそばが好きだったこともあり、「やってみようかな」と6月ごろに応募。思い切って介護関係の仕事も退職した。

 山田さんとの面談などを経て店を引き継ぐことが正式に決まると、店内整理や福寿園のレシピ習得など開店準備に奔走。今月20、21日のこみせまつりで焼きそばを店頭販売したところ、瞬く間に完売した。

 当面は閉店前に働いていた調理スタッフも雇いつつ、焼きそば、チャーハン、ラーメンと福寿園の味を引き継いだメニュー3種類に絞って営業する。昼は午前11時~午後2時、夜はテイクアウトのみで午後4~6時。木曜定休。LINE(ライン)での予約も受け付ける。いずれは中華に限定せず、需要に合わせてメニューを増やしたい考えだ。店名も「中華料理 福寿園」から「福寿園」のみに改める。

 オープンを間近に控えた木立さんは「お客さんが来てくれるか不安な気持ちと、新しい福寿園をつくる上で、基本は継承しつつ自分がやってみたいことにもチャレンジできる期待が混ざっている。若い人からお年寄りまで幅広く、いつでも気楽に入って何か食べておなかいっぱいになれるお店にできたら」と話した。

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