にかほ市、二つの記念館がリニューアル 白瀬南極館では故阿部雅龍さんの功績紹介

冒険家・阿部雅龍さんのコーナーを新設した白瀬南極探検隊記念館
 秋田県にかほ市の白瀬南極探検隊記念館(黒川)と、斎藤宇一郎記念館(平沢)の常設展示がリニューアルされた。新たな資料が加わったほか、見やすいレイアウトに整えた。地域の偉人の功績や歴史についてより理解を深められるようになったとして、来館を呼びかけている。

 白瀬南極探検隊記念館は、2024年3月に脳腫瘍で亡くなった冒険家阿部雅龍(まさたつ)さんの功績を紹介するコーナーを新たに設けた。

 日本初の南極探検家・白瀬矗(のぶ)中尉(にかほ市金浦出身)の最終到達地・大和雪原(やまとゆきはら)から単独徒歩で南極点を目指す「白瀬ルート」に挑戦中、阿部さんが撮影した動画を公開する。この他、著名な登山家が開拓した「メスナールート」での南極点到達を日本人初の単独徒歩で果たした際に使ったソリやジャケット、22年に受賞した「植村直己冒険賞」のメダルなど8点を展示している。阿部さんの母・由美子さんらが提供した。

 白瀬に憧れて大学時代に冒険を始めた阿部さん。記念館の担当者は「『人の夢は引き継がれていくことを証明したい』と挑戦した秋田出身の冒険家のことを多くの人に知ってほしい」と話す。

 斎藤宇一郎記念館は、本県農業改良事業の指導者として知られる斎藤宇一郎(1866~1926年)が今年没後100周年を迎えるのに合わせ、1981年の開館以来初めてリニューアル。湿田を乾かし、馬に犂(すき)を引かせて耕す「乾田馬耕」の普及など農業の近代化を進めた功績を紹介するパネルを作り直し、文章を平易に、文字を大きく読みやすくした。

 仁賀保地域の資料も充実させた。旗本・仁賀保家に関連する古文書やかつての勢力図、残っている史跡などをまとめた映像(8分19秒)を制作。新設モニターで上映する。旧仁賀保町の年表は、立沢遺跡で出土した陶器や仁賀保氏の武具の写真などを追加し更新した。

 担当者は「仁賀保地域の歴史に理解を深めてもらえるとうれしい」と話している。

 開館時間は両館とも午前9時~午後5時、月曜休館。入場料は、白瀬南極探検隊記念館が一般300円、小中学生200円(市内の小中学生と未就学児は無料)。斎藤宇一郎記念館は大人150円、大学生以下100円(未就学児と市民は無料)。

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